わざと車を傷つけるなどして、保険金を不正に請求していた中古車販売のビッグモーター。その新たな疑惑が、店舗前の街路樹が枯れているという問題です。新たに名古屋市が緊急の土壌調査に乗り出すことを検討していることがわかりました。

記者
「名古屋市名東区です。道路脇には街路樹など緑が生い茂っていますが、ビッグモーターの店の前には全くありません」

名古屋市名東区にあるビッグモーターの店舗の前の道路には、街路樹の切り株だけが残されていました。枯れてしまい、倒木の危険がある街路樹を名古屋市が伐採したものです。

いま、全国のビッグモーターの複数の店舗前で、街路樹が枯れているのが見つかっているのです。

群馬県太田市の店舗前では去年8月、街路樹17本が枯れているのが見つかりました。調査の結果、除草剤の成分が検出されたことから、土木事務所が被害届を提出しています。また、名古屋市内でも複数の店舗の前で街路樹が枯れる現象が確認されていることから、名古屋市は今後、緊急の土壌調査を行い、街路樹が枯れていた土の成分などを調べる方向で調整しています。

ビッグモーター 和泉伸二 新社長
「甘い認識で除草剤をまいてしまって、影響を与えてしまったことはあると思う」

ビッグモーターは25日の会見で、「甘い認識でまいてしまったことはある」と説明。ただしこれは、10年ほど前の話で現在は「そんな指導はしていない」といいます。

一方、既に訴訟に発展している問題も。