死者・行方不明者が63人に上った2014年の御嶽山噴火災害で、8年ぶりに行われた県による行方不明者の捜索が25日で終わりました。
捜索は2日間にわたって広い範囲で行われましたが、手がかりの発見には至りませんでした。


愛知県刈谷市(かりやし)の野村敏明(のみら・としあき)さん。

9年前の御嶽山の噴火災害で、息子の亮太さん(当時19歳)の行方がわかっていません。

24日から8年ぶりに行われた県の捜索に加わっています。

敏明さんの弟の正則(まさのり)さん。

あの日、亮太さんと2人で登っていましたが、山頂手前の八丁ダルミで噴火に遭遇し、逃げる際に亮太さんの姿を見失いました。

■亮太さんの叔父 野村正則さん                             
「もっとしっかり噴火直後に亮太を探していればという、その時になんとか見つけていられたかもしれないという思いが、この9年間ずっと私の中にありまして」

亮太さんが消息を絶った、八丁ダルミは、火口に近いこともあり、噴火以降、立ち入り規制が続いています。

敏明さんと正則さんは、王滝村から特別に許可を受け、3年前から毎年規制エリアに入り、独自で捜索を実施。

しかし、少人数での捜索では手掛かりを見つけることはできませんでした。

■亮太さんの父 野村敏明さん
「この先をもうちょっと行かせてというのは改めて強く思いました。行ってみたい。その先を見てみたい」