保険金の不正請求が明らかになったビッグモーターについてです。経営計画書には「保険をとるために車を売る」と書かれています。また、大手損保3社がビッグモーターに出向者を出していたことが分かりました。

ビッグモーター“環境整備”の実態 店長の交代も

修理のために預かった車にわざと傷を付け、保険金を水増し請求していた「ビッグモーター」。“いびつな企業風土”が指摘されるなか、現役社員が厳しい環境整備点検の実態を明らかにしました。

ビッグモーター現役社員
「本部の役員が店舗に視察に来るんですけど、『出来ている』『出来ていない』で点数を付けられて…」

幹部らは工場や店舗を視察した際、掃除が行き届いているかなどをチェックし、点数化していたと言います。

「環境整備点検」の項目(一部)
・ガラスは素通しにピカピカに磨き上げられているか?
・前回点検の指摘事項が改善されているか?

22の項目が並んでいますが、中には「改善傾向が見られない場合は店長交代」という文言も。

この点検がボーナスにも繋がる仕組みで、元社員は環境整備点検の日が近づくと、深夜まで掃除に追われていたと話します。

ビッグモーター元社員
「午後9時くらいからスタートして、(深夜)1時2時くらいまでやっていた。それも別に残業つけていない」

しかし、点検は突然、中止になる事も…

ビッグモーター現役社員
「点検の時間になっても(幹部らが)来なくて、確認したら『もう行かない』って。じゃあ『何点なの?』ってなったときに『0点』って言われた」