死者58人、行方不明者5人を出した御嶽山の噴火災害。                                           24日の捜索に先立ち、前日の23日に、遺族らが慰霊登山を行いました。                      
噴火災害以来初めて、規制が続く「八丁ダルミ」全域への立ち入りが許可され、それぞれの家族が亡くなった場所で祈りを捧げました。

慰霊登山は遺族などでつくる「山びこの会」が行ったもので、24日は7組15人が王滝村側の登山道から入山しました。

岐阜県の丹羽隆文(にわ・たかふみ)さんは、噴火口に近い「八丁ダルミ」で、一緒に登山をしていた妻・玲子(れいこ)さんを亡くしました。

噴火直後に丹羽さんが撮影した写真には、大きな岩の横で噴煙を見上げる玲子さんの姿が映っていました。

■丹羽隆文さん                                                      「家内には申し訳ない気持ちでいましたから、きょうはその気持ちを現場で、あの場所でしっかり伝えてきたい」

八丁ダルミでの慰霊は2年前にも行われたものの、山頂の「剣ヶ峰(けんがみね)」へと続く登山道に立ち入りが許可されるのは初めてで、遺族はそれぞれの家族が亡くなった場所で花を手向け祈りを捧げました。