歴史学者「地震が祭りの始まりに関係しているはず」

 しかし、東京大学史料編纂所の保立道久名誉教授は、祭りが始まった理由は疫病だけではないと指摘します。

 「祇園祭の始まりは869年といわれていて、貞観11年になりますが、その年の5月に貞観地震というM9クラスの東北の巨大地震が起きています。この地震が祭りの始まりにどうしても関係しているはずです」

 歴史学者の保立さんは、平安時代、日本全国で頻発していた大地震が祇園祭の始まりに深く関わっていたという説を説きます。

 「祇園祭が始まる7年前の862年に、京都で有感地震が19回もありました。しかし、その年の末からインフルエンザが猛威を奮ったため、今までこのインフルエンザ、つまり疫病のほうに注目が集まっていたわけです」