ただ、このイルカ。尾ビレにロープのようなものが巻き付いてしまっているんです。
「鳴き声ってどんなん?」「キュイーンって…」
水中から聞こえる「キュイーン」という鳴き声の正体は…そう、イルカです。
4月26日、島根県知夫村の港に現れました。
知夫村に島留学している鈴木瑛さんが海に入ると、体長2メートルほどのイルカが近づいてきてくれたといいます。

イルカと一緒に泳いだ鈴木瑛さん
「ずっと僕の周りを、水の底からのぼってきたり、グルグル回ったりしていて、好奇心旺盛なのが感じられました」
しかし、このイルカにはある特徴が…
イルカと一緒に泳いだ鈴木瑛さん
「尾ビレ、尻尾にロープというか、ビニールテープのようなものが絡まっている感じでした。後日また港でイルカを見かけた時には、背ビレの下辺りに、傷もひとつ増えたりしていました」
尾ビレに巻き付いたロープは、長さ1メートルほどあったといいます。
イルカと一緒に泳いだ鈴木瑛さん
「多分海に流れていたものとか、漁業とかで使っていたようなものに見えました」

イルカを見に集まった住民からは、「巻き付いたロープを取ってあげたい」と、心配の声も上がっていたと言います。
島根県立しまね海洋館アクアスによると、このイルカは「バンドウイルカ」とみられるとのこと。
ロープを取ってあげたい気もしますが、人にとっても、イルカにとっても、危険な作業になるとのことで、弱っている様子も見受けられないことから、近づかずに今はそっと見守ってほしいということです。