生成AIの登場で広がる雇用への影響
AIロボット受付係「いらっしゃいませ」
ホテルやコンビニでも見られるようになったAIロボット。「レジ」や「受付」などの職種は、以前から置き換えが進むと予測され、現実のものになりつつあります。
一方で、生成AIの登場は、さらに多くの職種に影響を及ぼすといいます。専門家は…
中央学院大学:小林和馬准教授「ChatGPTの登場によって、生成AIが急激にこの数か月で発展して、一般利用が可能になった。雇用への影響で言うと、今までなかなか来ないだろうと言われていた、ホワイトカラーを中心にした、人間だからこそできると思っていた職種にも、確実に全職種に影響を及ぼす」
デスクワークを行う会社員など、いわゆる「ホワイトカラー」を含む、あらゆる職種に影響を及ぼすという生成AI。
さらにチャットGPTを開発したオープンAI社などが公表した調査によれば、生成AIの影響を受ける職種として「税理士」「会計士」から、「記者」や「作家・詩人」まで挙げられています。
AI導入に前向きな日本の課題
一方、日本では、生成AIの導入に、政府はもとより、多くの企業が積極的です。
岸田総理「『生成AI』は、活用の仕方によって、人手不足への対応など、労働生産性の向上が期待されるものです」
この状況に専門家は、雇用への影響について今後、十分な配慮が必要だと訴えます。
中央学院大学:小林和馬准教授「AIによって新しい職が生まれることはあると思うのですが、一方で混乱もある。日本のこれまでの雇用の制度ですと、その急速な変化に耐えられる仕組みになっていません。法制度だけでなく労働環境という目の前の現実をしっかり丁寧に見ていくことも大事」
人間とAIの共存とは?
「人間とAIはどこまで共存が可能か?」今月、AIに関連した会合で、そう問われた、最先端のAIを搭載したロボットは…
AIロボット「人間とAIが一緒に働くことで相乗効果を生み出せます。AIは偏りのないデータを提供し、人間は知性と創造力を提供することで、共に偉大なことを成し遂げられます」
(「サンデーモーニング」2023年7月23日放送より)