予想最高気温は37℃・草鞋もボロボロに…それでも曳き続ける!

 そして迎えた巡行当日の7月17日。最高気温37℃が予想される中、法被姿で草鞋を履いた萩原記者。

 (合場さん)「倒れかけたら強制的にやめてもらうし」
 (萩原記者)「わかりました。最後まで帰ってきますので」
 (合場さん)「無理やろ」

 いざ、舞台は整いました。
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 曳き子たちの手により鉾が動き出しました。順調に進む鉾は四条河原町の交差点へ。ここで鉾を90度方向転換させる「辻回し」は、鉾のハンドル役の車方と曳き子の連携が要です。

 しかし、難所を抜けたその直後から曳き子たちに異変が…。
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 (萩原記者)「よいしょ、よいしょ…。しんどい、足熱い…」
 (合場さん)「ここの坂道、ちょっと頑張ろう」

 見た目には坂に見えませんが、わずかな傾斜で一気に綱が重たくなるのです。
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 それでも、時には休憩を挟んで、草鞋がすり減っても曳き続けます。

 (萩原記者)「ちょっと足やばいです。靴下が破れました。草鞋を貫通しました」
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 そして、出発して4時間。ようやく無事に鉾は帰って来ました。

 (萩原記者)「やりきりました。やりきりました、完全に。最初から見える景色全部が初めてで、めちゃくちゃ疲れましたけど最高の機会でした」
 (合場さん)「10点やな。100点満点で10点。来年は15点やな」

 人の力で受け継がれてきた伝統。初めてからの積み重ねがこれからの祇園祭を作っていきます。

 (2023年7月20日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)