さらに、こんなケースも…
ビッグモーター 現役従業員
「リサイクル品を使っているとか、リサイクル品じゃないよねというところを、実際はリサイクル品を使って、新品ですよみたいなね」
実際、客の中には、ビッグモーターで新品のバッテリーに交換を依頼し、1万1000円を支払ったものの、わずか10分でトラブルが発生したという人も…
別の店に持って行ったところ、バッテリーが中古品だとわかったのだといいます。

被害にあった男性
「工場長が(中古品だと)認めました。少しでも金を取ろうという感じがしました」
ーー不正をしていない部署はありますか?
ビッグモーター 現役従業員
「ないと思います。ビッグモーター全体で、それが普通になっちゃっていますね」
ビッグモーター不正 損保トップ「常識を超えている」
最高年収5000万円超えをうたう一方で、社員に対して厳しいノルマを課してきたビッグモーター。
一連の不正を受け、損害保険大手のトップは…

東京海上ホールディングス 永野 毅 会長
「我々の想定を超えたことが起こっているなというのは感じます。今、行われていることは、通常のビジネスの常識を超えているなと」

損保3社は契約者への対応を進めています。ビッグモーターが故意に車を傷つけたことで、契約者が本来なら使う必要のない保険を使い、保険の等級が下がり、結果として保険料が割高になったケースがあると見られるからです。
損保各社は、今回の不正請求で等級が下がった契約者に連絡を取り、本来の等級に戻すかどうかの意向を確認するということです。