大雨による被害で運休が続く美祢線について、JR西日本は「被害の調査には相当の時間が必要」との認識を示しました。県や地元の市などが求める早期の完全復旧については「全容が分からないと判断できない」として明言を避けました。

JR西日本 藏原  潮中国統括本部長
「私どもとしても、少しでも早く調査結果が出るようにそういう努力はすべきなんですけど、一方で相当な時間は必要なんじゃないかなという認識を持っております」

JR西日本が会見で明らかにしました。

JR美祢線は先月30日からの大雨で橋りょうが倒壊し、全線で運休が続いています。

美祢線は去年、JR西日本が発表した収支率が厳しい路線に含まれています。

村岡知事は、被災をきっかけに廃止の議論が始まることに懸念を示していて、被災後、JRや国土交通省を訪れて「被災と廃線をすぐに結びつける考えはやめてほしい」と早期の完全復旧を求めました。

JR西日本は美祢線の今後について「専門家らと調査を行い、被害の全容が確認できないと判断できない」と明言を避けました。

また、一部区間で運休しているJR山陰線についても、詳しい調査をするとし、いずれの調査も「できるかぎりスピード感を持って進めたい」としました。