“寒暖差疲労” 医師が勧める備えは 

熱中症にならないためには当然涼しいところに行かなければなりませんが、暑いところと涼しいところのこの寒暖差が大きければ大きいほど、自律神経が乱れていき、疲労が溜まってしまいます。
対策としては、「温度差を緩やかにする」ことが大切です。

≪涼しいところ→暑いところ≫
▼出掛ける15分前に水分補給(麦茶、スポーツドリンクなど)
 →血流が良くなり、発汗を促すことができる
▼暑さを感じたら、濡れたタオルで首回りやタオルを拭く

≪暑いところ→涼しいところ≫
▼汗をかいていれば拭く
▼濡れた服を着替える(できれば下着まで)
▼寒さを感じたら、ストレッチなど軽い運動をする
→血流を良くする
▼温かい飲み物を飲んで体内から温める

医学博士
東京都市大学人間科学部 早坂信哉教授:

徐々に冷やすことで、体の負担を少なくすることができます。

「入るときも」「出るときも」上着を活用

ただ建物の中に入るときに、徐々に入るわけにはいきません。
建物に入ると一気に冷たくなってしまうので、徐々に冷やす場合、上着をうまく利用してください。
例えば、涼しいところに行くときには上着を着用する。しかも、早めに着ておくことで、徐々に体が冷えるように持っていくことができます。
外に出る時は、直射日光による暑さ対策のためまずは上着を羽織って出て、暑くなったら脱ぐことで急激な体温上昇を防ぐことができます。

弁護士 八代英輝:
熱中症の対策とちょっと違うのかもしれませんね。体を冷やさないということも大事なんですね。
薄い羽織ものを、男性でも持って歩いた方がいいかもしれないですね。

ぬるめのお湯に20分入浴

寒暖差疲労を体に残さないための早坂教授のおすすめは
38度のぬるめのお湯に20分間入浴すること。
炭酸入浴剤を入れると血流が改善されるのでより効果的ということです。

早坂教授:
交感神経の刺激を避けるということですね。逆に副交感神経の刺激をして自律神経を整えるための温度ということになります。

(ひるおび 2023年7月18日放送より)