周南市文化振興財団(山口県周南市)で、50代男性職員と60代の元職員が、約1億4000万円を横領した疑いがあることがわかりました。

市文化振興財団の会見によると、関与が疑われるのは、イベントの企画や運営、プレイガイドの集金を担当していた50代男性職員と、会計を担当していた60代の元男性職員です。犯行については詳しくは分かっていませんが、金はコンサートの売上金とみられます。2人は財団の金を横領し、2013年度以降、銀行の残高証明を偽造したり、決算書を粉飾したりして発覚を免れたとみられます。市文化振興財団では警察に告訴状を提出していて、今後損害賠償を請求する方針です。

ことし5月、60代元職員が申告し、判明しました。50代男性職員は一部について認め、60代元職員は、残高証明の偽造や決算書の粉飾は認めているということです。

周南市文化振興財団理事長・藤井律子市長
「このたびは市民をはじめ、多くの皆さんに多大なるご迷惑ご心配をおかけし、深くおわびします。申し訳ありませんでした。今後はこのようなことが発生しないよう、財団内のルール・管理態勢を見直し、全職員の法令順守・意識の徹底をはかり、信頼回復に努める所存です」