カンヌに正式招待された短編映画「ゆ」とは…

17日夜、日本で初公開された映画「ゆ」。
大みそかの夜の銭湯でのひとときを描いた短編作品で、ふるさとの銭湯を40年ぶりに訪れた主人公が懐かしい日常や人々の人生に出会います。

撮影は今年2月に県内で行われ、休業中だったこの「草津鉱泉」では浴場のシーンが撮影されました。

メガホンをとったのは、富山市出身でパリ在住の平井敦士監督です。

平井敦士監督:
「やっぱここにそれぞれの人生があってみたいな話を…」

「草津鉱泉」を営んでいた水野久子(みずの・ひさこ)さんが撮影に協力。常連客もキャストとして参加した富山発の銭湯ムービーです。

今年5月、カンヌ国際映画祭「監督週間」に正式招待。「監督週間」は新進映像作家の登竜門とも言われています。

平井敦士監督:
「みんなそれぞれ自分の人生と重ねてこの映画を見てくれて、そこが響いて、300人ぐらい入るすごく大きな会場だったんですけど、一体になったのを感じることができて。やっぱり映画ってそういう力があるというか、作ってよかったなと思いました」