「虐げられてきた下層民衆とともに55年…」インド仏教界の最高指導者は岡山県出身の87歳
インド政府も認める、インド仏教界の最高指導者が岡山県新見市出身の男性であることをご存じでしょうか。その名は佐々井秀嶺(ささい・しゅうれい)、87歳。新型コロナが落ち着きつつある今年、4年ぶりに日本に一時帰国し、各地で講演会を開きました。
なぜ、どのようにして最高指導者になったのか…壮絶な半生に迫ります。
(前編・後編のうち前編)

神奈川県相模原市。この地で、4年ぶりの帰国を、多くの人が待ちわびていました。
(インド人男性)「今月、誕生日があります」
(佐々井秀嶺さん)「おめでとう」

とりわけ、インド人の仏教徒にとっては偉大な人物です。
(インド人仏教徒)
「神様みたいです」
「人生に意味を与えるような方だと思っています。もちろん好きです」

男性の名は…
「佐々井秀嶺と申します」

仏教発祥の地・インド。日本の人口を超える1億5千万人の仏教徒がいると言われています。彼らを率いるのが、インド政府少数者委員会の仏教徒代表も務めた、最高指導者の佐々井秀嶺さんです。
(佐々井秀嶺さん)
「虐げ、虐げられてきた下層民衆とともに55年…」

なぜ、どのようにしてインドの人々を導くまでに至ったのか…。5月末から約1か月間、講演会などのために日本に帰国した佐々井さんに密着しました。
