■山々に囲まれた民家に、水力発電で沢の水をわかした足湯が誕生
岡山県鏡野町の民家に沢の水をわかした足湯が誕生しました。誰でも無料で利用できるこちらの足湯。燃料高のなか動力源として活用しているのは地球にも優しい小水力発電です。

山々に囲まれた鏡野町のとある民家。7月3日、ユニークなスポットが誕生しました。

木の蓋をとると容器には湯が張られています。

(秋庭貴泰記者)「ちょうどいい湯加減です。こちらは水力発電で湯を温めている足湯なんです」

こちらの足湯。足をつけてリラックスしてもらえればと家主が無料で利用できるようにしています。

(家主 小椋光夫さん)「金儲けではないんだから、欲張りなことはしない」

一方で、足湯を製作したのは倉敷市の堤孝雄さんです。

(足湯の製作者 堤孝雄さん)「手前が水車で、奥側に発電機があります」

山の中腹に取水口を設けおよそ13メートルの高低差が生む水圧で直径20センチほどの水車を回転させます。そのエネルギーを電力に変えているのだといいます。

堤さんは自然エネルギーの普及を推進するNPO法人に所属していて、普段は小学校の授業やイベントなどを通じて地球温暖化防止の大切さを伝えているといいます。

(足湯の製作者 堤孝雄さん)「発電機の回転数が一分間に800とか1000回転が必要なんです」

8年ほど前から仲間たちと水力発電を研究している堤さん。装置が設置できる理想的な環境を探していたところ裏山から引き込んだ豊富な水を炊事などに利用している小椋さんと知り合ったといいます。

(足湯の製作者 堤孝雄さん)「落差のある水が取れそうだと。発電量というのは落差×水量なんです」

小椋さんの希望で発電した電力を足湯に利用することが決まりました。