夏の風物詩、花火大会の中止が全国で相次いでいます。その要因の一つが人手不足。夏休みが「かき入れ時」の観光業界にとっても打撃になりそうです。

深刻な人手不足 花火大会が中止に

夏の夜空を彩る花火。新型コロナの影響で4年ぶりの開催となった 名古屋港まつりでは17日夜、約3000発の花火が打ち上げられました。

多くの人が待ちわびた“夏の風物詩”。しかし「コロナの規制」が明けた今年も、花火大会の中止が相次いでいます

その理由は、深刻な「人手不足」です。

千葉県・鴨川市の海水浴場。この海岸で毎年行われてきたのが「納涼花火鴨川大会」です。

例年、1万発の花火が打ち上げられ、コロナ前の2019年には約6万人が訪れていましたが、今年は、中止が決定しました。

実行委員長
「一番はですね、スタッフ不足。警備態勢と駐車場の確保など、安全対策に十分な(人員が)確保ができないということで、花火大会の中止という苦渋の決断をさせていただきました」

これまでは地元のボランティアなど200人ほどが集まり、会場の警備や交通誘導に当たっていましたが、今年は十分な人数が集まらなかったのだと言います。

会場近くにある「海の家」にとって花火大会当日は、最も売り上げが伸びる1日

中止の決定にオーナーの男性は・・・

海の家オーナー
「50万円くらい違うんじゃないですか。1日で。売り上げが例年よりもだいぶ下がるのが、ちょっと困りますね」

実行委員長
「花火大会ができないということは本当に残念。来年に向けて実行委員会も打ち上げられるように頑張りますのでご理解いただきたい」