先週、富山県内を襲った記録的な豪雨。浸水被害にあった高岡市の住宅では、この3連休、復旧作業がピークです。

富山県高岡市では住民や県内外から集まったボランティアが、祝日返上で片づけ作業に追われました。

宮崎商店 宮崎昭夫さん:「この辺まで水が来た、ここスレスレかな。水は20センチほどやね。中は。ここら辺は全部川と一緒やもん」

高岡市福岡町赤丸にある鮮魚店は、今月12日の大雨で、1階が浸水しました。翌日から地域住民やボランティアの手を借りて、水に浸かった商品ケースや家財道具を運び出しましたが、店内は今も災害の爪あとが残ったままです。

宮崎昭夫さん:「きれいにしてまた再開するけどなかなかそこまで。きれいにせんとお客さんに来てもらえんし。片付けたり何かしてたら疲れてへとへとなるがね。何とか頑張らんなん」

福岡町赤丸地域では、山あいを流れる谷内川が氾濫。住宅や店舗などが浸水被害に遭いました。

自動車整備店 宮崎眞紀子さん:「ここの用水が後ろの谷内川が氾濫して、このの用水がここらあたり一帯が海のように。湖のようになって」

今月14日未明、店の前の用水路から水が押し寄せ道路が冠水。宮崎さんが経営する、自動車整備店も床上浸水。事務所にあった書類などが水に浸かりました。

宮崎眞紀子さん:「私もびっくりしたわ。こんなひどい。テレビで見ている世界が。湖になって。どこかに流れていって命が。安心安全が程遠い話やと思いましたよ」「お客さんでかいとおるからね。続けて行かないと。(復旧は)まだまだかかります」「よいしょ」

高岡市の社会福祉協議会は15日、災害ボランティアセンターを立ち上げ、きょうも集まった有志が、溝に溜まった土砂をかき出す作業に追われていました。

ボランティア(高岡市から):「近くの方が被災されて被災されてるんだったらやっぱりこなきゃいけないかなと思って。かけられた恩は忘れてかけてもらった恩は忘れない。そういう気持ちですよね。次はもしかしたら私のところがやられるかもしれないわけですから。お互い様ですよね」

宮崎眞紀子さん:「こんな有難い善意、人の善意を感じたのは初めてです本当ありがたいと思います」

高岡市では18日午後5時時点で床上浸水28軒、床下浸水が127軒確認されていて、災害ボランティアセンターによりますと、3連休、県内からのべ134人が集まり、市内17世帯の復旧作業にあたったということです。

現場を視察した高岡市の角田悠紀市長は。

角田市長:「それぞれ住んでおられる方によって課題が違うんですよね。なのでそれぞれの方の声を聞きながら支援策を作っていくことが大切だと思ってますし、もちろん行政がすべてできるわけじゃないですけど、こういった形でボランティアで40人を超える方にお越しいただいているっていうのは高岡の人の力だと思ってますので、何とか乗り越えていきたいと思っている」

災害ボランティアセンターは18日以降も活動を継続するということです。