レスリング世界選手権(9月)の五輪非階級代表決定プレーオフが17日、味の素・ナショナルトレーニングセンターで行われ、女子59キロ級に金城梨沙子(28)が出場し、3回戦で南條早映(24)と対決。

第二ピリオドで一時6-2とリードするも、試合終了間際に6-4と詰め寄られ、終了ブザーが鳴ると共にラストポイントを奪われ無念の敗戦となり、世界選手権の切符を逃した。

試合後のインタビューでは「負けてしまった事は悔しいけど、明治杯の時よりもいい自分ではあったのかなと思っています」と胸を張った。

今後については「やっぱりレスリングが好きだなって思うので、私はまだ簡単に引退、サヨナラとは言えない。子供を産むと弱くなるのかなというイメージになってるかもしれない事が、すごくこれからのママアスリートのハードルになってるのかなと思うと、産後の復帰への壁を高くしてしまってるようで自分が情けないと思う」と涙をぬぐった。

また「戦うたびに苦しいし、勝ってママでも勝てるんだって言うのを証明したい気持もありますが、ママアスリートだからって言うのを抜きにして、自分がなんでこんなにレスリングを好きなのか分からないけど、中々(レスリングから)離れられない」とレスリングに対する愛などを明かした。

金城は6月の明治杯全日本選抜選手権で57キロ級に出場したが、準決勝で櫻井つぐみ(21)に敗れ自力でのパリ五輪出場は叶わず、今回の敗戦で再び世界の舞台に立つ機会を逃した。