「あなたもこのお墓にいつか入るのよ」と言われ戸惑い…

 小池さんが人生のエンディングについて考えるようになったのはある経験がきっかけでした。

 (小池友紀さん)
 「1回結婚したことがあるんですが、義理の母から『あなたたちもこのお墓にいつか入るのよ』と。私はびっくりしました。私はあまりそういうのを考えていなかったので、私このお墓に入るって言ったかな、と戸惑って」
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 言葉に言い表せない違和感を感じたそんな時、母親の博子さん(73)と交わした何気ない会話から一歩を踏み出すことに。

 (母 博子さん)
 「私は山とかにまいてほしいなと思って。土に還るという感じでね。自分もそうなりたいとは思っていたんですけど、その術がわからないから」

 慣習に戸惑う自分や、母親のような考え方の人が自分らしい選択ができる受け皿があれば。原点はそこにありました。

寺側も「こういう形で使ってもらえるのはすごくありがたい」

 実は今回の取り組みは寺側にとってもうれしい提案でした。能勢妙見山のように『鎮守の森』として森林を所有する寺社は全国でも多くあります。でも人手不足や財政難で放置状態の山も少なくないといいます。
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 (能勢妙見山 植田観肇副住職)
 「元々人工林で人の手が入った森ですので、1回手を入れてしまうと、手を入れ続けないと森というのは死んでしまうんですね。それがこういう形で使っていただけるというのはすごくありがたいなと」

 循環葬を通した森林の活用は森の保護にもつながるというわけです。