西日本豪雨の被災地に、賑わいがひとつ戻ってきました。真備地区の夏の恒例行事真備・船穂総おどりが、4年ぶりに行われました。

岡山県倉敷市の真備地区にある「まきび通り」に、にぎやかな掛け声が響きます。4年ぶりに開催された真備・船穂総おどりです。新型コロナの影響で2020年から中止されていましたが、豪雨災害から5年目の今年、再開されることになりました。

(真備・船穂総おどり 中山正明 実行委員長)
「なかなか賛否両論ありまして、当時はもういろんなご意見があったんですけど、私は『絶対今年はやらんといかん』と思ったんです、もう絶対やるべきだと思って、この大盛況でね、大変うれしいです」

踊りに参加したのは21の団体、約1000人です。「真備と船穂でひと踊り」の歌にあわせて、多くの人が見守る中を踊り歩きます。

(観覧者)
「踊りたいから、何か真似っこしてる」
「4年前に出たんですよ。コロナ前で被災後だったんで、その時の感動がなんかよみがえったような」

参加者は、再開の喜びと復興に取り組んできた思いを胸に、踊りを楽しみました。

(参加者)
「よかったです、楽しかったです」

「町全体がこんなに早く元気になってきたのは、いろんな人が支えてくださったおかげやし、町のみなさんがそれぞれがそれぞれの所で一生懸命やられた結果だと思っています」

豪雨災害から5年目の被災地に、ひとつの賑わいが戻った夜になりました。