■プロ野球 DeNA 2-3 広島(16日・横浜)

2位・DeNAはゲーム差なしの3位・広島を相手に、序盤デビッドソンの9号2ランで先制されると、後半同点に追いついたが8回に痛恨の決勝打を浴びた。接戦に敗れたチームは広島に2連敗で、43勝37敗2分(貯金6)とし、ついに順位が入れ替わり3位に転落した。

今季13度目先発の東克樹(27)は、7回83球を投げ、5安打2失点。リーグトップの9勝目はこの日もお預け。伊勢大夢(25)が自責点0も3敗目。打線は相手よりも多い11安打を放ち、最終9回にチャンスを作るもあと1点及ばず。

東の立ち上がりは3者凡退に抑えたが、2回は4番・菊池に二塁打を許すと、1死三塁でデビッドソンに2球目ストレートをライトスタンド中段に運ばれ、0-2と先制点を奪われた。3回は1死から上本にヒットを許したが、後続を外野フライに抑える。

打線は広島先発の野村に対し、1回は1番の梶原昂希(23)がセンターへ二塁打を放ったが、続く桑原将志(29)が投ゴロで梶原が塁間に挟まれ走塁死。佐野恵太(28)の一ゴロで桑原は二塁へ進み、牧秀悟(25)の内野安打で一・三塁としたが、ソト(34)が遊ゴロに倒れた。

2点を追う2回は山本祐大(24)が見逃し三振など三者凡退。3回、4回とヒットでランナーが出るも後続が凡退。5回は先頭・山本がセンターへのヒットを放ち、東のバント、梶原の二ゴロで三塁に進むが、桑原が中飛で得点機を逃した。

4回の東は、先頭の菊池にセンター前ヒットを許すが、坂倉を右飛、先制弾のデビッドソンをショート併殺打で切り抜けた。5回、6回は連続の3者凡退で安定した投球が続く。

反撃したい打線は6回、2人目・栗林に対し、先頭・佐野がヒット、ソトが四球で1死一・二塁とすると、京田陽太(29)が一ゴロで2死一・三塁に。ここで柴田の代打・楠本泰史(28)がレフトへタイムリーを放って1-2。京田も本塁へ向かうが走塁死で同点ならず。

7回はターリーに対し、ベンチスタートの代打・関根大気(28)が内野安打で出塁すると、代打・大和(35)の送りバントで二塁、代打・宮﨑敏郎(34)の二ゴロで三塁へ。ここで桑原が四球も佐野がライトへタイムリーを放ち、2-2と試合は振り出しに。続く牧が四球で満塁とチャンスが続いたが、ソトが三ゴロに倒れた。

終盤8回は伊勢がマウンドに上がり、捕手は戸柱恭孝(33)。伊勢は2者連続三振に仕留めるが、続く上本の右飛を関根がまさかの落球で2死二塁に。ここで野間にセンターへ痛恨のタイムリーを浴び、2-3と勝ち越しを許してしまった。

1点を追う打線は8回は3者凡退、9回は守護神・矢崎に対し、先頭・大和が初球ヒットで出塁すると、蝦名達夫(25)の送りバント、桑原のヒットで1死一・三塁に。だが佐野が二飛、最後は牧が打席に立ち、フルカウントから空振り三振に倒れ無念のゲームセット。