■MLB エンゼルス 5ー7 アストロズ(日本時間15日、エンゼル・スタジアム)

エンゼルス・大谷翔平(29)が本拠地で行われたアストロズ戦に「2番・投手兼指名打者」で先発出場。5回0/3、94球を投げ被安打5、奪三振7、四死球4、失点5(自責点4)で防御率は3.50、5敗目を喫した。打撃では5打数2安打で打率は.303となった。

7月5日(日本時間)の登板で右中指の爪を割り、マメも出来ていた大谷、オールスターでは登板、ホームランダービーを回避し、後半戦初戦のアストロズ戦に備えた。立ち上がり、1死から2番・A.ブレイグマン(29)を外角低め151キロのストレートで見逃し三振、2死からヒット2本を許し得点圏に走者を置いても5番・C.マコーミック(28)を136キロのスイーパーで空振り三振、慎重な入りを見せた1回は無失点で切り抜けた。

大谷を援護したい打撃陣は2回、無死一、二塁のチャンスを作ると8番・C.ウォーラックが完璧な送りバントを見せた。続く9番・M.ステファニック(27)がセンター前へタイムリーを放ち、大谷に大きな先制点をプレゼントした。

2対0とリードをもらった大谷は3回、先頭の9番・M.マルドナード(36)をここまで最速の157キロのストレートで見逃し三振、2番・ブレイグマンはスライダーで空振り三振と得点を奪った後のイニングをきっちり抑えた。大谷は3回までカーブを効果的に使い、スプリットはここまで1球も投げていない。

4回は先頭の3番・K.タッカー(26)に死球を与えるとここで右手中指のツメを気にする仕草を見せた。ここから4番・アブレイユ(36)には厳しい判定で四球、続く5番・マコーミックにも連続四球と3者連続四死球を与え満塁のピッチを招いた。1死から7番・C.ジュルクス(27)にライト前タイムリーを浴びるなど2失点で同点に追いつかれた。

悪い流れは変わらず5回、1死から2番・ブレイグマンに左中間へ2ベースを打たれると3番・タッカーにも左中間へタイムリー2ベースと追加点を奪われると大谷は珍しくマウンド上で叫んだ。さらに続く4番・アブレイユの打球をサードのL.レンヒーフォ(26)が打球を弾きタイムリーエラー、大谷は両手で膝を抑え下を向き、しばらく顔をあげなかった。

2対4と2点を追うエンゼルスは1死からここまで1安打の大谷がレフト前ヒットで2試合連続もマルチヒットで出塁、ここから1死一、二塁のチャンスを作ると4番・モニアック(25)がタイムリー、さらに代打のE.エスコバー(34)が同点タイムリーを放った。

6回のマウンドにも上がった大谷だが先頭の7番・ジュルクスに四球を与えるとここで降板となった。大谷の後を受け継いだ2人目、J.ウェブ(29)がアストロズ打線につかまりこの回に3失点となった。大谷は5回0/3、94球を投げ被安打5、奪三振7、四死球4、失点5(自責点4)で防御率は3.50、5敗目となった。

大谷は7回の第4打席、9回の第5打席は空振り三振に倒れた。エンゼルスは6回、無死一、二塁のチャンスを作ったが9番・ステファニックが送りバントをキャッチャーフライ。2塁走者も戻れずダブルプレー。チャンスを潰してしまった。エンゼルスは6連敗、後半戦黒星スタートとなり借金2となった。