線状降水帯が発生するなど、12日夜から記録的な大雨に見舞われた石川県。その爪痕は残ったままです。被害が大きかったかほく市では農作物への被害が出ているほか、津幡町では未だに断水が続いていて、日常生活にはほど遠い状況です。

記者リポート
「かほく市の名産でサツマイモの品種のひとつ、かほっくりの畑では15列ほどの砂が、苗ごと崩れました。高さは私の身長ほどです。」

かほく市大崎では、砂地の畑が大きく削られ、植えられた苗は根が丸見えになっていました。大崎園芸組合の喜綿和彦組合長は「もう言葉なんて出てこないし、もう頭真っ白。それだけしかない」と悲痛な表情を浮かべます。かほく市特産のサツマイモ、かほっくりを育てる喜綿和彦さんの畑では、降り続いた雨により、約150もの苗が崖下に流れ落ちました。出荷を秋に控えていましたが、例年に比べ出荷量は約1トンも下回る見込みになります。やりきれなさを感じながら、今後への不安は募るばかりです。

大崎園芸組合・喜綿和彦組合長
「やっと、去年に近づくだけの面積で作付けできて、ほっとしていたところにこれなので…」
Q不安はありますか?
「十分あります。畑の修復には費用的にかなりな費用がかかると思うので」
隣で育てているスイカの品質には大きな影響はなかったものの、今後の雨が不安だとして出荷のスピードを早めて対応しています。