秋田県能代市にあるJAXAのロケット実験場で14日、燃焼試験中のエンジンが爆発し火災が発生しました。燃焼試験を取材していたIBCのカメラが爆発の瞬間をとらえました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構の実験場では14日午前9時から来年度の打ち上げを目指して開発中のロケット、「イプシロンS」のエンジン燃焼試験が行われ、報道陣や一般客に公開されていました。
その実験開始直後に爆発を伴う火災が発生しました。現地で取材していたIBCの記者は・・・
「3・2・1とカウントダウンが始まって9時ちょうどに点火、約1分後にドンという激しい音とともにオレンジ色の炎が確認できました」
想定では119秒燃焼する予定でしたが、点火から57秒で燃焼異常があったということです。この爆発の影響で、試験が行われた建物の外壁は黒く焼け焦げ、周辺の建物でも、ガラスが割れる被害が発生しましたが、作業員は離れた場所から操作していて、けが人はいませんでした。
(JAXAイプシロンロケットプロジェクトチーム 井元隆行プロジェクトマネージャー)
「今回の異常が発生してしまったのは、非常に残念なことであります。この結果をですね、しっかり原因を究明してですね、イプシロンSロケットの設計に反映していくということが信頼性の確保、向上につながると考えておりますので、これからが重要だと思ってます」
JAXAは爆発の原因について、消防や警察とともに詳しく調べることにしています。今回の実験はロケットモーターの最終試験で、打ち上げまでのスケジュールへの影響については「わからない」としています。