14日、開発中のロケットのエンジン燃焼試験で爆発が起きたことを受け、秋田県能代市の現地でJAXAイプシロンロケットチームの井元隆行プロジェクトマネージャーが報道陣の取材に応じ、以下のように述べた。

「第二段モーターの燃焼実験中だった。9時00分に開始、点火後57秒で燃焼異常。現時点で人的被害なし。第三者の物的被害は確認中」

(推定される原因は?)
「データの書き出しをしているところ。その結果を評価するなどして原因究明していく」

(今後の対策は?)
「データの評価と現場の確認を進めていく。イプシロンSロケットのモーター部分の最後の試験、そこで今回異常が発生してしまった。残念なこと。この結果を原因究明をしてイプシロンSロケットの設計に反映していく。これからが重要だと思っている」

(現時点で考えられる原因は?)
「外からの画像しか判断材料がない。燃焼圧力と推力の速報値がある。7メガパスカルの圧力がかかっている。それが開放され、圧力容器が破壊に至ったのでは。考えられるひとつの原因でしかないのでこれから究明していく」

(第二段モーターの現状は?)
「モニタがいまできていない。現場に立ち入っていない。これから消防や警察と現場を確認する。建屋も含めて被害が大きいことは確認している。ノズルそのものの圧力は低い。圧力が高いところでこういう事象に至ったと考えている」

(6号機失敗との関連?)
「6号機の失敗は別の部品。今回はモーター。まったく別」

「試験開始20秒すぎから元々の予想よりも圧力がやや高かった。ただそれがゆえにこうした事象につながったのかは不明。開始57秒のあたりで圧力がゼロに解放されている」

「実験に関わっていたのは100名ちょっと。かなり離れた場所から作業をしていた」