教員の長時間労働が問題となる今、中学の部活動に大きな変革が求められています。「部活動の地域移行」です。

地域移行とは、部活の指導をする役割を、学校から地域の指導者やクラブに移行する取り組みで、国は2023年度から、特に休日の部活動を段階的に移行していこうという取り組みを進めています。

「地域移行」という言葉がまだ生まれていない6年も前から改革を進めてきた、沖縄県のとある自治体の取り組みを取材しました。

部活動の地域移行、6年前から進めるうるま市の現状は

5月に開催された部活動の地域移行に関する説明会。

教員の長時間労働が問題となるなか進められていますが、部活動の指導を地域の指導者やクラブに移行していくこの改革にはまだ課題があります。

スポーツデータバンク 石塚大輔代表
「人材のみならず、お金の話、クラブの管理の話、指導者の話やそもそも使う施設の話。こんな形で課題が山積しているのが、地域クラブの現状になっています」

しかし県内には、2017年度から地域移行に向けた準備を進める先進地域があります。沖縄県うるま市です。

市内の中学校10校のうち、9校30の部活動にすでに外部コーチを配置。さらにその指導の時間単価は3000円からと、一般的な学校の外部指導員の報酬のおよそ2倍を市が支給しています。