ロシアのプーチン大統領は、ウクライナのNATO=北大西洋条約機構への加盟について「ロシアの安全保障にとって脅威となる」と話し、反対する考えをあらためて表明しました。

ロシア プーチン大統領
「ウクライナのNATO加盟については我々は何度も言ってきたが、ロシアの安全保障に対する脅威となるのは明らかだ」

プーチン大統領は13日、国営テレビのインタビューで、NATO首脳会議で話し合われたウクライナの加盟について、「ウクライナ自身の安全保障を高めるものではなく、世界をより脆弱にする」と批判しました。

また、西側諸国によるウクライナへの武器供与で「戦況が変わることはない」としたうえで、「西側が提供した戦車はロシア軍の優先的な標的になる」と強調しました。

17日に期限が迫るウクライナ産穀物の黒海を通じた輸出に関する合意については「ロシアの利益に関わる項目は一つも達成されていない。ロシアはこの合意への参加を一時停止することができる」と離脱する考えをにじませました。

ただ、全ての約束が履行されれば、直ちに復帰する考えも示しました。