アメリカのバイデン大統領は、ウクライナ情勢について「プーチンはもう負けた」と話し、ウクライナ軍の反転攻勢によって、和平への動きが出てくることに期待を示しました。

アメリカ バイデン大統領
「プーチンはすでに戦争に負けた。彼がウクライナでの戦争に勝つ可能性はない。もう彼は負けたのだ」

バイデン大統領は「戦闘能力の面から、ロシアがウクライナでの戦争を永遠に続けられるとは思わない」と話すとともに、「戦争を続けることが経済的、政治的に利益にならないと、プーチン大統領が判断する状況になるだろう」との見通しを示しました。

その上で、「ウクライナが反転攻勢を大きく進めることで交渉による決着が生まれることを願っている」としています。

また、バイデン大統領は、アメリカが今後、長期間、NATO=北大西洋条約機構に関与し続けるかどうかを記者に問われ、「私が絶対に保証する」と強調しました。

来年の大統領選挙に出馬しているトランプ前大統領が、かつて「NATOからの脱退を示唆した」と報じられたこともあり、不安の払しょくに努めた形です。