沈没した知床観光船KAZU Iが陸揚げされたことについて、事故原因の究明に向けて専門家に話を聞きます。

井上貴博キャスター:
6月1日、沈没したKAZU I陸揚げ、そして乗客、ご家族に公開されました。証拠物が公開されるのは極めて異例の措置です。



原因究明に向けて二つのポイントは、なぜ、船体に穴が開いていたのか。どのような経緯でエンジンは停止したのかというところです。

■なぜ、船体に穴が開いていたのか。


まずは、今日現場での取材映像から、ブルーシートに覆われていたわけですが、少なくとも3ヶ所の穴が確認されている。その穴がどんな様子なのかというのが、少しだけ垣間見えた部分がありました。


ブルーシートの合間から、比較的大きな穴が開いてるのが確認できます。そしてもう一つ、傷のようなものがあります。これを、どうとるのか、こういったものが、なぜ開いたのか。

元海上保安庁の遠山純司さんは、2つの可能性を指摘します。
1つは、岩に当たり穴が開いた。もう一つは、強い海流が船体に穴を開けた、これは、普段からの整備不良などで、老朽化した部分から海流が流れ込んで穴が開いてしまったというこの二つの可能性が考えられる。


日本水難救済会 常務理事 遠山純司さん:
船底に穴が開いていたというのは、結論から言いますとこの傷が、沈没の原因になったかどうかについては現時点ではわかりません。いつの段階でどのようにして開いたか、これを今後の捜査で明らかにしていく、これが今後のポイントだと思います。

ホラン千秋キャスター:
この穴などが一番最初に沈没して、海底に落ちたときについたときに付けられた穴かどうか、あるいは事故の原因になったものなのかなどというのは、分析していけばわかるものなのでしょうか?

遠山さん:
私見としては、(穴のあたりに)こすった跡はないですよね。したがって船が動いてるときに海面下の何らかの岩とかに当たってできた傷ではなくて、例えば海底に、着底したときに、縦方向の力(下から突き上げるような力)が加わって生じた穴である可能性が高いと私個人的には考えております。

井上キャスター:
船を解体して調べていくんですか、それとも何か同じような穴を、船に同じような同形のものを開けて実際にやってみるとか。どういう方法になるか?

遠山さん:
削ったような傷なのか、下からドンと突き上げられたような傷なのか、あるいはそのクラックが大きくなったような傷なのか、それによって生じた原因が、わかってくる可能性があると思います。