空のF1とも呼ばれるレッドブルエアレースが終了して4年。世界チャンピオンになった室屋義秀選手が発起人となった新しいエアレース大会「エアレースX」が、今年10月に東京・渋谷で開かれることになりました。

室屋選手「パイロットとして、初開催初優勝を目指して頑張りたい」

記者発表に臨んだ室屋選手は、エアレースXに向けて意気込みを語りました。エアレースXは、AR・拡張現実の技術を使ってレース機がデシタル空間を飛ぶという前代未聞のエアレースで、10月15日に東京・渋谷で決勝戦が開催されます。

パイロットは世界各地の拠点で、渋谷の地形をコピーしたレースコースを実際にフライト。その飛行データは、誤差3センチ以内という高い精度の計測装置に記録され本部に集められます。

レース観戦の舞台は東京・渋谷。フライトデータは最新のAR・拡張現実の技術で映像化され、観客が専用のアプリを起動してスマホをかざすと、まるで本物のレース機が渋谷の街を駆け抜けるように見えるという新しい観戦スタイルです。

6月、福島市で室屋選手とAR技術のスタッフによる検証作業が急ピッチで進められていました。室屋選手がレースの様子を再現して、技術スタッフが記録するテストを繰り返し、世界初のエアレースが実現しました。

リアルとバーチャルの融合で、最高時速400キロの戦いを街なかで観戦できるエアレースX。10月15日の決勝戦に先立ち、10月8日からは予選が行われ、室屋選手の気合が入った飛行は、ふくしまスカイパークでリアル観戦できるということです。