静岡県の川勝知事のボーナス返上問題です。川勝知事は7月12日、県議会で返上する考えを再び表明しました。その対応をめぐり県議会は一時中断と再開を繰り返していますが、最大会派の自民改革会議は川勝知事の不信任決議案を提出することを決めました。何が起きているのか?県庁から坪内明美記者がお伝えします。
<坪内明美記者>
12日の午前10時半から始まった本会議で、知事は給与とボーナスを返上すると再び表明しました。しかし表明後に本会議は一時中断し、知事の対応をめぐり県議会の最大会派・自民改革会議は役員会や議員総会を繰り返し開いて、対応を協議しています。
これだけ長引いている要因は「知事への不信任決議案の提出の動き」があるからです。ただ、自民党議員の中では提出に前向きではない意見もあり、会派の中でも温度差がある印象です。いまだ対応は決まっていません。また、会期を延長して、13日に持ち越す可能性も出てきています。これまでの動きをまとめました。
<静岡県 川勝平太知事>
「次の県議会9月定例会において給与の一部を返上するための条例案を提案したい」
川勝知事は12日、最終日を迎えた県議会で給与やボーナスを返上すると再び表明し、9月定例会で返上に必要な条例改正案を提出すると明言しました。
<静岡県 川勝平太知事>
「県議会はじめ県民に皆さまに十分に私の考えを伝えておらず、不信の念を抱かせてしまったことをまずもっておわびします」
給与やボーナスの返上問題をめぐっては、2021年の参議院補欠選挙のいわゆる「コシヒカリ発言」で辞職勧告決議を受けた川勝知事は、自らのペナルティとして給与とボーナス合わせて440万円ほどを返上すると表明しましたが、これまで返上しないままになっていました。知事の再表明に県議会の最大会派、自民改革会議は。
「休憩を求めます!」
県議会は一時中断となり、自民改革会議は再表明した知事への対応を役員会などで協議しました。不信任決議案を提出するべきかなど対応を決めかねていて、議員総会も繰り返し開かれました。午後4時50分に本会議は一時再開し、通常午後5時までの会議時間を延長しました。これにより、夜の12時まで開くことができるということです。
その後、この問題で県議会の最大会派、自民改革会議は不信任決議案を提出する方針を固めました。公明党にも提出することを伝えました。
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