中国政府は、アメリカで気候変動問題を担当するケリー大統領特使が今月16日から中国を訪問すると発表しました。

中国の生態環境省は12日、バイデン政権で気候変動問題を担当するケリー大統領特使が16日から19日までの日程で中国を訪問し、気候変動問題での協力について踏み込んだ意見交換を行うと発表しました。

11月にUAE=アラブ首長国連邦で行われる国連の気候変動対策の会議=COP28に向けて意見を交わすことになります。

気候変動問題に関する米中高官による協議は去年8月、当時のアメリカ下院議長の台湾訪問に反発した中国が停止していましたが、去年11月の米中首脳会談を契機に対話が再開し、1月にはオンラインでの会談が行われていました。

バイデン政権では先月からブリンケン国務長官とイエレン財務長官が相次いで北京を訪れていますが、比較的、協力しやすいとされる気候変動の分野から悪化した米中関係の改善を模索するものとみられます。