■あの有名な小説に登場したモンスターゴールド
モンスターゴールドは、日露戦争を描いた司馬遼太郎の代表作、「坂の上の雲」にも登場します。

「仙台の北の気仙沼で含金率▼六0パーセントという金山が発見されたというはなしをきき、」【中略】「これで帝国の軍費は大丈夫だ」『坂の上の雲四』(司馬遼太郎 文春文庫)より
軍の士気を高めるのに一役買ったというのです。
モンスターゴールドが採掘された気仙沼市の鹿折金山。最盛期には200人の坑夫が働いていましたが、採掘量の減少に伴い▼1971年に閉山、坑道への立ち入りも禁止されてきました。

その坑道で行われた調査に私たちは特別な許可を得て同行することができました。

閉山から半世紀を経て入る金山跡地です。
野口剛記者:
「中には水が流れていてレールのようなものが確認できます」
高さ▼1.7メートルほどの洞窟。固い岩盤は、2011年の震災でも崩れませんでした。
野口剛記者:
「ずいぶん奥まで続いています。真っ暗で見えません。」
いったいどこまで続いているのか、ところどころ、色の異なる岩石が…
野口剛記者:
「黄色というか、金色に光っています。これは金なのでしょうか」

しばらく進むと調査員が何かを見つけました。