深部体温がカギ 熱中症予防に手のひら冷却

熱中症をどう予防するのか。

女子テニス部の顧問「これを利き手じゃない方につけてください」

東京三鷹市の中学校で部活動前に配られたのは、深部体温の上昇がわかるウェアラブル端末です。

深部体温とは、脳や臓器など体の奥の体温のこと。皮膚の温度より0.5度から1℃ほど高く、通常は37度前後です。熱中症対策では、この深部体温を適切にコントロールすることが重要だと言います。

その後、生徒らが手にしたのは、シャープが開発し、特殊な技術で12度に設定された「適温蓄冷材」。これで手のひらを20分ほど冷やすことで、深部体温の上昇を抑えることができるといいます。

――どのぐらい冷たいですか?

生徒「氷よりは温かいけど、冷たいです」

ネットやポールを運びながら、しっかり手のひらを冷やした生徒たち。それでも運動中に深部体温が上昇した際にはウェアラブル端末が鳴り、知らせてくれます。

「めっちゃ鳴ってない?」
「やっぱり休憩に行った方がいい?音は止められないの?」
「早く水飲んできな」

この学校では今後2か月にわたり、ウェアラブル端末でデータの計測を続け、練習内容による熱中症のリスクを分析するということです。