11日、猛暑日に迫る暑さとなった東京。東京消防庁管内では、熱中症の疑いで116人が搬送され、“救急車の出動率”が一時90%を超えました。熱中症対策のために重要なのが深部体温の上昇をコントロールすること。部活動中の生徒を守るために、ウェアラブル端末や蓄冷材を用いた検証が中学校で行われました。

関東で“突風”被害20件以上 ゲリラ豪雨も

11日も危険な暑さが続いた日本列島。日中気温が上がった影響で、関東地方では夕方にゲリラ豪雨があり、群馬県太田市では横殴りの雨がたたきつけていました。

千葉県、埼玉県、茨城県では、突風とみられる被害が少なくとも20件発生。住宅の屋根が吹き飛んだほか、信号機の向きが変わるなどの影響が出ました。

東京 熱中症で116人搬送 「災害級の暑さ」

最高気温36.5度の猛暑日となった埼玉県熊谷市の埼玉慈恵病院には、午前中から熱中症とみられる患者が運び込まれました。

救急隊
「吐き気ですね。嘔吐が1回。午前6時半から畑仕事をしていて、気持ちが悪くなって、救急車」

嘔吐などの症状があるという70代の男性は、意識も朦朧としているようです。

医師「頭痛はします?」
患者「少し」

埼玉慈恵病院 藤永剛 副院長
「夜の気温が下がってきてないので、朝から結構気温が高いんですよね。だから今までよりも熱中症になって、救急搬送されてくる時間帯が早まってきてます。特に11日もアラートが出てますので、アラートが出てるってことはもう災害級ぐらいの暑さが来てるってこと」

11日、熱中症警戒アラートが発表されたのは、今年最多となる20都県。各地で熱中症患者の搬送が相次ぎました。

児童19人が救急搬送されたのは、岐阜県各務原市の小学校。学校では当時、創立150周年記念の航空写真の撮影が行われていて、全学年の児童731人が校庭に出ていたということです。