国道1号バイパスの工事現場で8人が死傷した橋げた落下事故をめぐり、事故調査委員会が7月11日、現地調査をしました。
<坂口将也記者>
「事故調査委員会のメンバーが事故現場に到着し、これから現地調査が行われます」
7月6日、静岡市清水区尾羽の国道1号バイパスの工事現場で、橋げたが落下し、工事にあたっていた8人の男性作業員らが死傷した事故。国土交通省は原因究明と再発防止に向けて、建築物の構造に詳しい名古屋大学の舘石和雄教授など3人の専門家で構成する事故調査委員会を設置し11日、現地調査を行いました。
捜査関係者によりますと、この事故は橋げたを橋脚に降ろす「桁降下」という作業中に起き、油圧ジャッキでサンドルといわれる積み木を撤去しながら橋げたを降ろす際に、何らかの原因でバランスを崩すなどのトラブルが発生したとみられています。
<坂口将也記者>
「(事故調査委員会のメンバーは)落下した橋げたの写真を撮りながら、目視で入念に確認しています」
11日の調査では工事が進められていた橋脚を中心に、現場の状況を確認していきました。現地調査の後に非公開で行われた会合では、工事の作業手順や使用していた機材といった、今後事故原因を調べる上で必要な情報を列挙していったということです。
<事故調査委員会 舘石和雄委員長>
「次回(2回目)以降、出来るだけ速やかにポイントをしぼって、事故の経緯と解明、再発防止策の確立に向けて議論を進めていきたい」
静岡国道事務所は事故調査委員会の結果報告があるまで、今回の事故現場周辺の工事は再開しないことを明らかにしました。
一方、警察は業務上過失致死傷の疑いで現場検証などを進めていて、少なくとも今後1か月は検証が続くとみられ、現場周辺の交通への影響はしばらく続く見通しです。
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