計画から24年たっても建設できない上田地域のゴミ処理施設の問題。
施設の基本計画がまとまり、候補地の周辺住民への説明会が始まりましたが、一部の自治会が反対の声をあげています。


上田市に、新たなゴミ処理施設の建設を計画する上田地域広域連合。

10日夜、候補地周辺の住民に施設の基本計画や周辺の整備案を説明しました。

■土屋陽一広域連合長
「どうしても老朽化してくると維持費もかかってきますのでそれをなんとか改善したい」

上田地域では現在、上田市と東御市にある3か所の施設で、長和町と青木村を加えた4市町村のゴミを処理しています。

しかし、老朽化もあり、年間の維持管理費は、11億円から12億円にのぼります。

現在の3つの施設を統合して新たな施設を建設する今回の計画。

候補地となっているのは、上田市常磐城(ときわぎ)のし尿処理施設=清浄園(せいじょうえん)の敷地です。

これを取り壊して建てる新しい施設の年間の維持費は、7億8000万円を見込んでいて、現在より3億円ほど安くなる見通しだといいます。

■説明する担当者
「周辺整備につきましては、資源循環型施設建設を契機とした地域価値の向上を目指す」

広域連合は、周辺整備として、老朽化した市民プールを取り壊し、新たに、余熱を利用したプールや公園を設ける計画です。

計画には、候補地周辺の秋和(あきわ)、上塩尻(かみしおじり)、下塩尻(しもしおじり)の3つの自治会の代表なども参加し協議を進めてきました。