スローガンは『ブレイクスルー』世界への突破口を開け!合宿には初代表10名を招集

生まれ変わろうとする全日本に、眞鍋はスローガンをつけた。
「ブレイクスルー」。“世界への突破口を見出そう”との意味が込められている。

短期間で一からチーム作りをした中で、眞鍋が真っ先にキャプテンに指名した選手がいる。古賀紗理那(26)だ。日本のエースとして東京五輪のコートに立ったが、初戦で右足首をねん挫、予選敗退の責任を感じていた。誰よりも悔しさを味わった古賀にしかキャプテンは務まらないと、真鍋は自身の経験を重ねて言う。

「キャプテンは悔しさ、色んなことを自分で経験しないと。エースからキャプテンにワンステップ、日本の中心でやってもらわないと勝てない。期待してます」

主将の古賀紗理那選手

5月11日にスタートした鹿児島合宿で選考した23名の内、東京五輪のメンバーは5人のみ。
初選出は10人もいる。眞鍋は大学生の宮部愛芽世(20、東海大学)、同じく大学生で初選出の佐藤淑乃​(20、筑波大学)というVリーグでのプレー経験がない、若い2人に期待を寄せる。

佐藤淑乃選手、眞鍋監督、宮部愛芽世選手

「若い選手には勢いがある。勢いを武器に世界の突破口を開きたい」

新生・眞鍋ジャパン、真価が問われるネーションズリーグ 初戦は永遠のライバル韓国!

新生・眞鍋ジャパンが6月、初の国際大会に挑む。世界のトップ16チームが参加する、ネーションズリーグだ。初戦で相対するは東京五輪4位の韓国で、日本がフルセットの激闘の末敗れている因縁の相手だ。

キャプテン古賀
「1人で突っ走ってもだめ、みんなで同じ方向を向いていく、新しい日本代表で戦う初めての試合、圧倒して勝ちたい」

眞鍋
「思っていたより選手たちが話をしながら少しづつチームになってきた。韓国にまず勝ってスタート、若い選手が多いので勢いに乗っていきたい」

もう一度“強い日本”を取り戻すため、そして女子バレーの未来をつなぐため、新生・眞鍋ジャパンの挑戦がいよいよ始まる。

選手に指導する竹下佳江