「金色のカエル」は、子どもたちの興味をひくには十分なものでした。
子どもたち
「全然、動かないね」「今、動いてるって」

「なんか色がきれい」
「珍しいカエルがこんなに数多くいるのはすごいなと思いました」

霞小学校 高橋典子 校長
「アマガエルは緑っていう概念から違うものもいるんだ。子どもたちは自然と感じ取ってくれていると思うので、いろんな部分で大きな影響があると喜んでいる」
金高さんは、この不思議なカエルを詳しく知りたいと、専門家に連絡を取ると小学校に来てくれることになりました。

広島大学 両生類研究センター 三浦郁夫 准教授
「おお、すごいですね。お腹もスケスケですよね。なかなか珍しいですよ、これ」

やってきたのは、広島大学で両生類を研究する 三浦郁夫 准教授です。
三浦郁夫 准教授
「これは、ニホンアマガエルです。黒い色素と虹色素の2つの色素が同時に欠けているという非常に珍しいケースですね」

三浦准教授によりますと、今回のカエルは突然変異で皮膚の色素細胞のうちメラニンが欠けて金色になったうえに、虹色素も欠けているので皮膚が透けているのが見て分かるということです。
「カエル博士」と呼ばれる三浦准教授でも金色でスケルトンなものは1年で1回出会えるかどうかというくらい珍しいカエルなんだそうです。

金高さゆ里 さん
「飼い方が分からないし、自然の中でどんなふうに暮らしているのか分からないので先生のところで大事に飼っていただけたら」
金高さんは、カエルたちのことを第一に思い、三浦准教授に託すことにしました。

金高さゆ里 さん
「子どもたちに小さな命を見せてあげられるし、それを守ろうとする先生との出会いがあって、とても感激しています。ありがとうございます」

三浦准教授は、広島大学に持って帰り、金色のスケルトンカエルを大きく育てたうえで多くの人に見てもらえるように大学のロビーで展示することにしているそうです。