ちょっとひととき…懐かしい “昭和の長崎”を感じてみてください。NBCライブラリーに残る 昭和50年代の貴重な映像の一コマです。
路面電車が似合う街・長崎では、東京や仙台、福岡など全国各地を走っていたレトロな電車たちが第2の故郷として現役で活躍していました。
昭和40年代から50年代にかけて、全国各地で路面電車が廃止される中、車両を譲り受けることが多く、長らく『新型車両の開発が行われなかった】という事情もあります。
そんな長崎の路面電車に、ついに新型車両が登場しました!

昭和55年(1980年)8月9日にお目見えした新型車両の2000形「軽快電車」です。
斬新なデザイン、最新の技術を採用して作られたため「軽快電車」と呼ばれ、2台が製作されました。



この日、長崎電気軌道の蛍茶屋車庫ではセレモニーが行なわれ、新型車両の運行開始を祝いました。

この電車には“改造・増設”ではなく『初めから冷暖房が完備された』ことも話題になりました。
しかも従来の車両と比べて低振動、低騒音で走行できるように設計されています。


シートも改良され、乗り心地も良くなりました。

運転台も従来の“回転式”のハンドルから改良され、新しいものになりました。

その名のとおり“軽快”に走る新型電車の登場で、長崎市内を運行する路面電車サービスの質はさらに向上しました。

長崎の路面電車は?と聞かれて、この電車のベージュとワインレッドのツートンカラーを思い浮かべる人は多いかもしれません。
この2000形「軽快電車」は2014年3月に惜しまれつつ引退しましたが、この後に続く新型車両開発の嚆矢となったのは間違いありません。

昭和50年代の長崎の“街並み”もお楽しみください!
放送局が撮影した 長崎の映像を配信している“ユウガク”より