アメリカがウクライナに対し、殺傷力の高いクラスター爆弾の供与を検討していることがわかりました。クラスター爆弾は民間人が被害に遭う懸念が指摘されていて、議論を呼びそうです。

アメリカ・ホワイトハウスの副報道官は6日、バイデン政権がウクライナに対して、クラスター爆弾の提供を「積極的に検討している」ことを明らかにしました。

複数のアメリカメディアは7日にも供与を発表する見通しだと報じています。

クラスター爆弾は爆発すると、多数の小さな爆弾が広い範囲にまき散らされ、殺傷力が高い一方で、民間人が不発弾に触れて、被害に遭う懸念が指摘されています。

2008年にできたオスロ条約で製造や使用が禁止されましたが、アメリカやロシア、ウクライナは加盟していません。

国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」は6日、「ロシアとウクライナの双方がクラスター爆弾を使用し、民間人の死傷者が出ている」として使用の即時停止を求めるとともに、アメリカに対してもウクライナに供与しないよう呼び掛けています。