今後、SNSの勢力図は変わっていく?

山本キャスター:
『スレッズ』と『ツイッター』は検索機能でも違いがあります。『ツイッター』は、「投稿文言」や「ハッシュタグ」「アカウント名」を検索できますが、『スレッズ』の場合は「アカウント名」のみの検索ということになっています。

宮田裕章(データサイエンティスト)慶応大学医学部教授:
やはりSNSの王者のメタが作っているので、豊富なプログラマーによって、使い勝手が良くなっている可能性があるだろうと。移行は、インスタグラムからアカウントを流入させるのですが、操作は驚くほど簡単でした。そういった新しいSNSが生まれると、新しいコミュニティや社会現象にもなっていくので、こういったことに繋がっていくかどうかというところは一つ期待だと思います。

山本キャスター:
日本の主なSNSのユーザー数をランキングにしてみました。

1位:LINE…9500万人
2位:Youtube…7000万人
3位:Twitter…4500万人
4位:Instagram…3300万人
5位:Facebook…2600万人
6位:TikTok…1700万人
(Gaiax調べ)

まず、ダントツ1位がLINEです。9500万人の方が利用しています。続いてYouTube、そして3番手にツイッター、4500万人の利用者がいます。個人のつぶやきはもちろんですけれども、企業であったり自治体がアカウントを作るのも当たり前になっています。

世界のSNSユーザー数は…

1位:Facebook…29億人
2位:Youtube…25.6億人
3位:WhatsApp…20億人
4位:Instagram…14.8億人
5位:WeChat…12.6億人
6位:TikTok…10億人
15位:Twitter…4.3億人
(Statista調べ)

世界で一番ユーザー数が多いのは、Facebookで29億人です。続いてYouTube、Twitterは15位で、利用者は4.3億人です。日本と世界では『ツイッター』の立ち位置がずいぶん違うというのがわかりますよね。

小川彩佳キャスター:
『ツイッター』は日本でなぜこれほど大人気なんでしょうか?

宮田教授:
一つは東日本大震災のときに、ライフラインとして確立して、いろいろな方の信頼を得たということ。あとは日本のペンネーム文化です。いろいろな名前を使い分けてコミュニケーションを楽しむということ。そして日本語が、いわゆるいろいろな意味、文脈を共有するというような島国の中で、短い俳句など、言葉の中でコミュニケーションするということがあって向いていた。こういう要因が背景として考えられるようです。

小川キャスター:
日本人のニーズにマッチするところがあると。確かに対面ではっきりと自己主張しない国でもありますから、そういった意味でも文字で発信できるっていうツールが良かったのかもしれないですね。

そういった中で、『スレッズ』は日本で浸透していくのでしょうか?

宮田教授:
インスタと連携して、ユーザーが流入してくるので、十分にその可能性はあるとは思います。これまでSNSというのは、ある程度の数がないと盛り上がらない。使い勝手をどんどん良くしていくとはいえ、これがいまいちだと思うユーザーが多くなってくると一気にしぼんでしまうので、最初の波を作れるかどうかというのは非常に大きい部分かなと思います。

小川キャスター:
このタイミングでの発信になったというのは、かなり練られたものがあるんでしょうか?

宮田教授:
本来は、もう何週間か先だと言われてたんですが、今回ツイッターで、イーロン・マスクがいろいろな手を打って、それがやはり批判されたっていうことを好機と見た可能性があるだろうなと。今までいろいろなベンチャーや他の大手も狙ってきたんですが、拡散能力がなかったと。インスタグラムやフェイスブックというのは、コミュニティの中でのブームは作れますが、社会現象はなかなか作れない。『ツイッター』は、まさにそういった力があるので、こういう機能を取り込んで、新しい文化やコミュニティを作れるかどうかというところが、メタの今回のチャレンジかなというふうに思います。

小川キャスター:
SNSの勢力図が変わっていくかもしれません。