■ いざ練習!けれど…

しかし、メンバーのほとんどが初心者でバッティング練習も空振りばかり。

守備練習でもボールが手につきません。

あらら・・
あれ?

この初心者集団を引っ張るのは数少ない野球経験者、キャプテンの須惠 章介(すえしょうすけ)くんです。

須惠章介キャプテン
「自分が通ってる学校で野球ができるのって本当にうれしくて、本当に感謝しています」

自分の学校で野球ができるのがうれしい

チームを強くしたいという思いでバットを振り続けています。

須惠くんは練習後も自主練習を欠かしません。その場所は・・・

自宅のリビングで素振り


自宅のリビングです。外でバットを振れる場所が家の近くにないため、毎日、リビングで素振りをしています。

須惠章介キャプテン
「ピッチャーが投げたボールを打つようなイメージで、遠くに飛ばせるように」

イメージトレーニング

久しぶりに孫の姿を見たというおじいちゃんは。

須惠くんの祖父 須惠 功さん
「形はだいぶようなっとったいね。毎日練習するから」

おじいちゃんもうれしそう

この須惠くんに負けないほど野球に情熱を注ぐのが保護者の1人、コーチの金子 祐司(かねこ ゆうじ)さん。かつては社会人野球でも活躍した実績を持ちます。

金子コーチは全体練習の前にバッティング強化の特訓をしようと子どもたちに呼びかけました。

金子 祐司ヘッドコーチ
「今はちょっと野球が面白くなってきているところなので、ここからは楽しいだけじゃなくて、つらい先に楽しいことが待ってるよということをみんなに伝えて、集中してバッティングをやる時間を監督に設けてもらいました」


「苦しい練習なくして成長はない」

金子コーチの思いを受け、子どもたちのほとんどがこの練習に参加し少しずつ力をつけているようです。

金子祐司ヘッドコーチ
「もうちょっと時間かかるかなと思っていた子がバットが振れてきて、(打球が)飛びだしたりとか、監督はうれしい悲鳴じゃないかなと思っています」

「まだ野球好きなのは僕たちの方が負けてないので、選手たちには負けないように好きになってほしいなと思います」

成長している子どもたち


30年ぶりに復活した城下町の野球クラブ。

子どもたちは商店街や野球が好きな指導者に支えられながら白球を追いかけています。

選手たち
「野球部、これからもがんばるぞー!おー!」

城東ベースボールクラブの選手たち