富山県立山町で産業廃棄物を違法に捨てたとして、県議選に出馬して落選した72歳の会社役員の男性が書類送検されていたことが分かりました。男性に取材すると「廃棄物ではない」と容疑を否定しました。

会社役員 講神幸彦さん:「ここ材木と袋の中に20個ほど置いてたんです」

記者:「ここの敷地に?」

会社役員 講神幸彦さん:「はい」

ことし4月の県議選に出馬して落選した講神幸彦氏(72)。4日廃棄物処理法違反の疑いで書類送検されました。

捜査関係者などによりますと、講神氏は去年、立山町にある資材置き場など4か所に木材や廃材などを不法投棄した疑いがもたれています。

立山町は講神氏に対し、調査と指導を行ってきましたが、改善が見られなかったため、去年10月、刑事告発していました。

講神氏は書類送検されましたが容疑を真っ向から否定します。不法投棄したとされる現場に本人と行ってみると。

講神幸彦さん:「ダンプで3台4台くらい材木おいてありました。だからゴミじゃなくて材木。うちらにしたら材木なん」

記者:「それは廃棄物ではない?」

講神幸彦さん:「私は廃棄物だとは思っていない」

記者:「それはどうしてですか?」

講神幸彦さん:「薪として利用できるから」

廃棄物ではないと主張する講神氏。自分が経営する建設会社も書類送検されましたが、現場とされる資材置き場などは自分の会社が管理する土地だといいます。

講神幸彦さん:「ゴミじゃなくて解体材を入れて置いてたことは認めるけどそれは捨てたじゃない。捨てたっていう感覚が私たちにはない。他の業者どこも全部やってます。うちの蓄積している量と全然違う量をみんなやってるはず」

捜査の行方に注目です。