新潟県議会の建設公安委員会で、新潟県が11億6000万円を融資している新規航空会社『トキエア』の経営について、県議から“就航延期”が与える影響について懸念する声が出たのに対して、新潟県は「1つの路線のスケジュールだけで全体を評価するのは適当ではない」としました。

『トキエア』はもともと、2022年の秋に「札幌丘珠線」を就航させる予定でしたが繰り返し延期され、現在の計画では8月10日に就航する予定となっています。

【小泉勝県議】
「就航までの間は収入がない。新潟・丘珠線が就航したとしても、そんなにドカンドカンと収入があるとも思えない…」


委員の懸念に対して新潟県空港課の廣瀬勝利課長は、『トキエア』は、丘珠線を皮切りに仙台や中部などへ路線を拡大する方針に触れ、次のように述べました。

【新潟県空港課 廣瀬課長】
「現時点の1路線の運航スケジュールのみをもって全体を評価していくのは適当ではないと考えております」


新潟県では「今後もトキエアの経営をモニタリングし、官民一体となって利用拡大に向け取り組みたい」としています。

トキエアは就航延期について「人件費の追加などで収支に影響はあるものの、資金面に当面問題はない」としています。