日本銀行は「需給ギャップ」を公表し、1月から3月期がマイナス0.34%と、12期連続でマイナスになったとの試算を発表しました。需要を起点とする物価の押し上げ圧力の弱さが示されました。
「需給ギャップ」は日本経済の「需要」と「供給力」の差を示す指標で、内閣府と日銀がそれぞれ別の指標をもとに推計しています。
一般的に、「需給ギャップ」がプラスになると、需要過剰でインフレに進みやすく、マイナスになると、供給過剰でデフレが進みやすいとされています。
日銀が5日に発表した推計では、1月から3月期の需給ギャップはマイナス0.34%で、前回のマイナス0.37%から小幅に改善した一方、12期連続でマイナス圏内となっています。
日銀は、需給ギャップについて、4月に公表した「展望リポート」で、「2023年度半ばごろにはプラスに転じる」との見通しを示していますが、1月から3月期は依然として需要を理由とする物価の押し上げ圧力が弱い状況となりました。
植田総裁は、物価の先行きを見通すうえで、需給ギャップが判断材料の一つになるとしていて、市場では今月末の金融政策決定会合で、日銀が現在の大規模緩和を維持するとの見方が強まりました。
注目の記事
物価高対策は実現する?「地方交付金」「年収の壁」「5年で100万円増」…自民党総裁選 5人の政策を比較【Nスタ解説】

「腹が立つ。行く気持ち失せた」"奪われた"万博チケット...誰かが不正ログイン→勝手に譲渡されていた!博覧会協会は『返金・再交付できない』警察への被害届は『受理されない』

服にくっついてイラッ「ひっつき虫」の世界 対処法は?実は“あの製品”開発のヒントにもなっていた

「亡くなっても家族を助けてくれている」奥能登豪雨1年 中3・喜三翼音さんが家族に残した“生きる源”

「つらかった過去にひとつの区切りを」小倉美咲さん行方不明から6年 母親が献花台を閉じる 山梨・道志村

蚊は“世界で最も危険な生き物の一つ” 涼しくなってこれからピークに 昼間に活発なのは「やぶ蚊」夜に活発なのは「いえ蚊」刺されやすい人の特徴は?就寝時の対策は?
