
RCCウェザーセンター 末川徹 気象予報士
「雨の影響で急な坂の上からは水が流れています。9年前、大きな被害のあった現場です。当時の映像と比べると様変わりしていて、空き地が目立ちます」

2014年8月、広島市北部では、1時間に100ミリを超える猛烈な雨が降り、土石流が頻発。77人が犠牲となりました。中でも被害が集中したのが、安佐南区の八木・緑井地区です。阿武山のふもとに広がるこの2つの地区だけで66人が命を落としました。
梅林地区 復興まちづくり協議会 畠堀秀春 さん
「昔は山すそから離れて住んでいたはずだったが、どんどん宅地開発されて…」
1960年代ごろから若い世代がマイホームを求めて移住してきたと話します。復興まちづくり協議会の 畠堀秀春 さんが、甚大な被害をもたらした要因の1つに挙げたのが、「行き過ぎた都市開発」でした。

梅林地区 復興まちづくり協議会 畠堀秀春 さん
「需要と供給のバランスで、土地を買う人がたくさんいた。安い・安価だから。立地が悪そうで高台は展望がいい。下に『市街化調整区域』があったはず。ここからは、宅地開発しないよと…」