人手不足が深刻な介護の現場で働くモチベーションを向上させようと「同期」が一堂に会しました。宮城県内の介護施設で働き始めた新入職員の合同入職式が、仙台で行なわれ、出席者は「利用者の思いに寄り添いたい」と決意を新たにしていました。

介護職員合同入職式には去年と今年、県内の老人ホームなどに就職したおよそ170人が参加しました。

はじめに、村井知事が挨拶し「介護の人材不足が深刻な中で、前途有望な皆さんが現場で力を発揮するのは心強い」と激励しました。

その後、新入職員を代表して、千葉彩奈さんが誓いの言葉を述べました。

新入職員代表 千葉彩奈さん:
「介護の仕事はその方の人生に関わることができる仕事です。ご本人ご家族の思いに寄り添い、相手の立場に立って考え行動していきます」

合同入職式は、施設の垣根を超えて交流を図ってもらおうと、2016年から開かれています。去年は新型コロナの影響で中止となったため、2年ぶりの開催となりました。

参加者:
「祖父母に色々お世話になったので、高齢者に対して役に立ちたい気持ちがあって」

「施設ごと違うサービスの形があると思うので(他の施設は)どういう感じでやっているのか聞けたら良いなと」
ネパール出身の参加者:
「日本語が上手になって、自分のパートナーさんのことをはっきりと分かって介護したい」

県内の介護現場では、賃金の低さや体力的な厳しさなどを理由に今年度は、2247人の職員が足りない状況です。

県では、入職式を通して「横のつながりを作り、仕事のモチベーションを高めるきっかけになれば」と期待を寄せています。