6月24日松下さんが向かったのは金沢市の山あいの古民家。親と子の居場所「子安塾」です。ここでは保護者が語り合う茶話会の講師に招かれました。
テーマは「家庭の本音と学校の本音とつなぐ」

保護者からは校区以外の学校に行きたい場合はどうしたら良いのか、学校に行きたくないというこどもへの対応は…など様々な質問が聞かれました。松下さんは、学校と保護者の間にある誤解や、すれ違いが問題を深刻化させていると考えています。

保護者の意見を聞く機会も重要

◆松下浩一さん「親側の誤解、教師側の誤解、そして、誤解が誤解を生んで6階、7階、8階まで進んじゃったみたいに。なっちゃうんですよ。実は学校はこんなところがあるんですよお母さん。そして学校側には、お母さんここまでひどく思ってないよと伝えると誤解が消えて素直に手をつなげたらすんなりいくじゃないですか。その役割が自分にあるんじゃないかと」

また、いじめやリストカットなど今の子どもたちが抱える深刻な悩みや問題について自分が教師生活ので向き合ってきた経験を語ります。
◆松下浩一さん「問題児はいません。問題行動はSOSなんです。だからリストカットする子もオーバードーズ(薬物過剰摂取)する子もわかってほしい。最初から死にたいなんて一人もいなくて、だからわかってあげられなくてごめんね。お母さんごめんね。あなたがこんなに傷ついていた。切っちゃダメとか、飲んじゃダメとかはタブーなんです」

子ども問題行動はSOS。こうしたことを伝えると先生たちが安心してみんなで親と子を支えることができたといいます。

学校と家庭のつなぎ役

◆参加した保護者「自分たちから先生に相談することはあっても(先生の)気持ちを聞くことないので身に染みたというか、先生の話をもっと聞きたいな本当に思いました」「先生方も同じ一人の人間だから先生にも助けてと言える場所が必要なんだなというところ。そこにまっちゃん先生という存在を知っているだけでも今一生懸命働いていらっしゃる先生方の心のよりどころになるんじゃないかと思いました」

学校現場を元気に!その熱意は全国へ。
◆松下浩一さん「自分が学校と家庭を繋ぐパイプ役をしていくことが円滑に家庭と学校がコミュニケーションとれることに繋がるような気がしましたし、その思いがより強くなりました」