三幸製菓荒川工場で6人が死亡した火災から3か月半がたち、三幸製菓はようやく、31日に火災後初めてとなる記者会見を開くと発表しました。「なぜ火災が起きたのか」。遺族は真相究明と謝罪を求めています。

三幸製菓の社員が27日、複数の遺族宅を訪問しました。亡くなったアルバイト従業員の火災当日の業務内容や避難経路の状況など、遺族から寄せられていた質問に回答した後、記者会見を開く予定だと遺族に伝えていました。

三幸製菓によりますと、記者会見は31日午後4時から新潟市北区の本社で開かれ、佐藤元保 代表取締役CEOが出席して火災についての謝罪し、現時点での調査結果や再発防止策を報告するということです。火災後、三幸製菓が記者会見を開くのは初めてです。

6人が死亡した荒川工場での火災から3か月半。遺族は、これまで再三にわたって会見で説明するよう求めてきました。

【遺族】
「何で起きたんだろうとか、何で謝ってくれないんだろうっていうのを、うちらが一番多分、思うんですけど、やっと遺族の気持ちに寄り添ってくれたのかな。今回やっと一歩前進かなというところですかね」

こうした中、新発田市の新発田工場に30日、新潟労働局が検査に入り、労働災害防止のための安全対策がとられているか確認しました。

【新潟労働局健康安全課 市川尚課長】
「本日、重大な問題が認められなったので、新発田工場への安全パトロールは今回で終了ということで考えております」

三幸製菓は新潟県内3つの工場で生産を停止していて、再開時期は「未定」としていました。ただ、新潟市北区の新崎工場と新発田工場では、消防が生産再開を前に防火設備などをチェックする立入検査も行われています。

火災後初めてとなる記者会見。なぜ今なのでしょうか。そして、代表は何を語るのでしょうか。